夕暮れ


電車の音が響いて 君の声が聞こえなくて

見慣れた景色の片隅 寂れた心が一人ぼっち


紙飛行機飛ばした夕暮れの赤い空に消えた


キンモクセイの香りが なぜだかやけに寂しくて

涙堪えて歩いた 枯葉の舞い散る並木道


アスファルト見て歩いたあの日の帰り道モノクロの世界


枯れ葉舞う道の先に 広がる赤い空が

包み込んだ街並と 僕らを赤く染める

一人ぼっちの夕暮れ 涙がこぼれ落ちた

紙飛行機あの空に消えた


乾いた風が冷たくて 夕日が眩しくて

あの日流した涙が 色褪せる前に

変わりゆく日々に 刻み込んだんだ


アスファルト見て歩いたあの日の帰り道モノクロの世界


枯れ葉舞う道の先に 広がる赤い空が

包み込んだ街並と 僕らを赤く染める

一人ぼっちの夕暮れ 涙がこぼれ落ちた

紙飛行機あの空に消えた


目の前に広がる景色はあの頃とはちがうけど

巡りゆく季節が色を変えたとしても

変わらない赤い空 僕らを包んだ


枯れ葉舞う道の先に いつかの君の影を

映し出した夕焼けが 僕らを赤く染める

風吹く並木道 夕暮れ涙模様

紙飛行機あの空に消えた


過ぎゆく日々に流した涙枯れ葉のように舞い散る僕ら

あの日の君はあの日のままで変わらないものもあるよと笑う

空に輝く永遠が溶けだす様に明日へと消える

モノクロの世界じゃなく鮮やかな世界

赤い空に消えた…